童話屋

鎮魂歌
鎮魂歌
茨木のり子 詩
A5・128頁 クロス装上製 品切・重版未定
定価(本体 2,000円+税)
ISBN978-4-88747-025-5
「鎮魂歌」は茨木のり子さんの第三詩集で、1965年に思潮社から出版されました。装丁は和田誠さんでした。フランス装の洒落たもので、やっと詩集らしい詩集ができたと本人が喜んだのもつかのま。増刷にいたらず、すぐ絶版になったそうです。

ここには名詩「汲む」や「女の子のマーチ」などが収録されていますが、特筆すべきは「りゅうりぇんれんの物語」という長詩です。
戦時中、中国から強制連行され逃亡し、戦後山中で発見されたという「強制連行のシンボルであり生き証人」"りゅうりぇんれん"氏のことは、実話です。茨木さんの格調高い描写で、平和への思いを込めて語られています。
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