童話屋

ポケット俳句
ポケット俳句
田中和雄 編
A6・160頁 品切・重版未定
定価(本体 1,250円+税)
ISBN978-4-88747-053-8
「ポケット俳句」は「ポケット」シリーズの続編にあたります。「ポケット詩集」の構想を持って作業をする間、編者の編集ノートに書きとめられた俳句は、アンソロジー1冊にちょうどの分量になっていました。その期間は約10年。
小沢昭一さんの句「落第や吹かせておけよハーモニカ」を見つけたとき、その俳句アンソロジーの選句テーマが「童心」と決まりました。これにしたがって臨むと、次のような句が目にとびこんできました。

 海に出て木枯帰るところなし

 ふと思うことありて蟻ひき返す

 林檎の木ゆさぶりやまず逢いたきとき

 算術の少年しのび泣けり夏

 虹立ちて忽ち君の在る如し

 鶯の啼くや小さき口明いて

芭蕉も一茶も蕪村も虚子も、放哉も山頭火も、みんな童心というテーマで選ばれました。
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