童話屋

子どもたち、この新しい世紀のはじめに、「日本国憲法」を読みなさい。
なぜいのちや一個人というものが尊いのか、なぜ自由や平等が大切であるのかを、
深く考え、話し合ってほしい。(表紙・編者のことば)


「小さな学問の書」シリーズは、80頁前後からなる文庫サイズ並製の、ちいさな書籍です。
最初のタイトルとして「日本国憲法」を選びました。

編者が作業の最初に、あらためて全文を読んだときの驚きは、まさに目から鱗でした。
憲法の全体が、まるで「雨ニモマケズ」のように、美しい詩文に感じられました。
法律の文章というのは読みづらいのですが、精神が高ければ、堅い文章もまた難なく読めるものです。

編者はみずからの不明を恥じ、自戒をこめて、"日本国憲法"を「小さな学問の書」の第1巻としました。

護憲や改憲の論議が盛んです。争憲という言葉もでてきました。編者はそのどれにも与しません。
編者の考えは、「読憲」(よみけん)です。

まず憲法を読んでみる、そのうえで自分の立場をどうとるべきか、考えてみてはいかがでしょう。
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