童話屋

谷川俊太郎さんが編集し
安野光雅さんが装幀して
新しい詩集が生まれました。

詩集の存在そのものが
馥郁たる香りを放つ
新しい詩になりました。

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大岡信さんは、「折々のうた」を三十年ちかく連載した詩人です。
谷川俊太郎さんは、詩誌『櫂』の同人仲間として、また唯一といってもよい"詩友"として大岡さんと親しくしていて、このたび編集を担当しました。
膨大な作品群から、選ばれた珠玉の詩は67編。
谷川さんはあとがきのなかで、40年前に大岡さんが書いた作品「谷川俊太郎を思つてうたふ述懐の唄」へ返詩を書きました。


おれはまた君と連詩で遊び呆けたい
とりあえずアクロスティックの発詩をひとつ

おおきなおかにのぼろうよ
おおきなうみをみていると
おおきなきもちになれるから
かぜにふかれてわらってる
まことくんもみえてくる
ことばのくにをあとにして
ときのかなたをめざすのか
       「あとがきにかえて ―微醺をおびて(抄)」谷川俊太郎

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安野光雅さんによる装幀は、デニムクロス装に、大岡篆刻の銀箔押し・手貼り外箱と、
本書の内容にふさわしく、美しさをそなえた重厚なつくりとなりました。

詩人・大岡信の創作の軌跡を、深く味わうことができる一冊です。

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