童話屋

日本のどこかあるところに「のはらむら」があって、そこには かぜみつる、かまきりりゅうじ、といった詩人たちが住んでいます。彼らがうたいつぶやく詩を書きとめているのが、詩人のくどうなおこさんです。
詩は、手のひらサイズのポケット版詩集になって1984年に出版されました。
そして今回、初心に還ったくどうなおこさんが、何度ものはらむらに足を運び、書きとめた58編が第5巻として出版されました。

のはらむらの詩人たちはみんな成長して考え深く、賢くなりましたが、人間の大人とちがうのは、どんなに成長しても、物を見る目に曇りがないことです。
子どもの心のように、いきいきと真実のありかをみつめています。

にじひめこが書いた「えいえん」という詩をご紹介します。

あめあがり あおぞらが
あんまり すてきだったので
おひさまと そうだんして
にじいろのみちを かけました

あおぞらが えいえんに
かがやきわたるようにとの
ねがいをこめて
ごらんなさい
いま にじのみちを しずしずと
「えいえん」が わたっていきます

すぐきえる わたしですが
あおぞらと いっしょに わたしも
えいえんに「あらわれつづける」
つもりです
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