- 詩人の評伝3
- 君死にたもうことなかれ
- ― 与謝野晶子の真実の母性 ―
- 茨木のり子 作
- A6・136頁 品切・重版未定
定価(本体 1,250円+税)
ISBN978-4-88747-069-9 - 楽天ブックスで購入する
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茨木のり子さんは与謝野晶子の生き方が好きでした。恋人としての晶子、妻として、母としての晶子、歌人として、そして世界人としての晶子のぜんぶをわが身に重ねておられました。そして編集作業の打ち合わせのとき、晶子の産屋物語の一説を編者に面白く語ってくださいました。
「晶子が赤ん坊を抱きながら、おんぶしながら、台所で煮物をしながら、なんでもそばにある鉛筆やペン、筆等で、心覚えを書きとめておくと、そのノートに娘たちはいたずら書きをし、男の子は汽車や電車の絵を描いてしまうのですって! そんなことになったら私はとても詩なんか書けなかったと思います」
「『君死にたもうことなかれ』のなかには宮沢賢治の『雨ニモマケズ』にある祈りがある。その祈りとは、世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあリ得ない。」―(あとがきより、茨木さんのことば)
「晶子が赤ん坊を抱きながら、おんぶしながら、台所で煮物をしながら、なんでもそばにある鉛筆やペン、筆等で、心覚えを書きとめておくと、そのノートに娘たちはいたずら書きをし、男の子は汽車や電車の絵を描いてしまうのですって! そんなことになったら私はとても詩なんか書けなかったと思います」
「『君死にたもうことなかれ』のなかには宮沢賢治の『雨ニモマケズ』にある祈りがある。その祈りとは、世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあリ得ない。」―(あとがきより、茨木さんのことば)