- きみが好きだよ
- 大木 実 詩
- A6・160頁 品切・重版未定
定価(本体 1,250円+税)
ISBN978-4-88747-085-9
詩人・大木実は1913年東京の生まれ。1996年没。
役所勤めのかたわら遺した詩集は16冊にのぼります。
よく知られている詩は、「前へ」です。やさしい綴り方のような詩です。
少年の日読んだ「家なき子」の物語の結びは、こういう言葉で終っている。
――前へ。
僕はこの言葉が好きだ。
(中略)
辛いこと、厭なこと、哀しいことに、出会うたび、
僕は弱い自分を励ます。
――前へ。
タイトルになった「きみが好きだよ」は「妻」という詩から採りました。
長年連れ添った妻が台所で煮物をしている傍らで、詩人はこうつぶやきます。
三十年いっしょに暮らしてきた妻
髪に白いものがみえる妻
口にだして言ったらおかしいだろうか
――きみが好きだよ
「きみが好きだよ」この一行で、編者はこの詞華集を編む気持ちになりました。
役所勤めのかたわら遺した詩集は16冊にのぼります。
よく知られている詩は、「前へ」です。やさしい綴り方のような詩です。
少年の日読んだ「家なき子」の物語の結びは、こういう言葉で終っている。
――前へ。
僕はこの言葉が好きだ。
(中略)
辛いこと、厭なこと、哀しいことに、出会うたび、
僕は弱い自分を励ます。
――前へ。
タイトルになった「きみが好きだよ」は「妻」という詩から採りました。
長年連れ添った妻が台所で煮物をしている傍らで、詩人はこうつぶやきます。
三十年いっしょに暮らしてきた妻
髪に白いものがみえる妻
口にだして言ったらおかしいだろうか
――きみが好きだよ
「きみが好きだよ」この一行で、編者はこの詞華集を編む気持ちになりました。