童話屋

『おんなのことば』の対になる、茨木のり子二冊目の詞華集です。

大ベストセラー詩集『倚りかからず』から「倚りかからず」「鄙ぶりの唄」「笑う能力」「系図」「水の星」を採り、最愛の夫への鎮魂歌を収めた詩集『歳月』からは「ひとり暮し」「なれる」の二編を収録しました。

そして圧巻は、長詩「りゅうりぇんれんの物語」です。
日本軍が強制連行した中国の若い農民の苦難の物語で、生前の茨木さんは、小冊子にしてでも多くの人に読んでほしいと願っていました。

童話屋の『おんなのことば』『女がひとり頬杖をついて』『わたくしたちの成就』三冊で、詩人・茨木のり子さんの詩業のほぼ全容が俯瞰できます。
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