童話屋

だましてください 言葉やさしく
だましてください 言葉やさしく
永瀬清子 作
A6・160頁 品切・重版未定
定価(本体 1,250円+税)
ISBN978-4-88747-081-1
詩人・永瀬清子は1906年岡山生まれ。
結婚して二男二女の母となり、農婦をやり県庁にも勤め、詩を書きつづけました。
この詞華集は、谷川俊太郎さんのおすすめで一冊の詩集となり、刊行されたものです。

表題の「だましてください言葉やさしく」を含む15編の詩、およびび31編の短章を収録。
巻頭には、谷川俊太郎さんの詩「永瀬清子さんのちゃぶだい」を収めました。
永瀬さんの「女の戦い」という詩は、こう始まります。


『式がこれからという時
 姑になるべきその人が私の前にぴたりとすわり
 立札みたいに四角に
 言葉を選んで云ったのです
 「あの子はこれまでいつも我ままに育てましたけえ
 あんたもこれからあの子の云う事は
 ようても悪うても絶対さからわんで下さいよ」

 おお何たること、今まで聞いたこともないその云い草(後略)』


詩人であるとともに、彼女は女であり妻であり親であり、生涯「女の戦い」に挑んだのです。
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